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株式会社ToCasa 設計士 「河野 和宏のブログ」

強度

こんにちは。
 トルコ、シリアでの地震に被災された方々、関係者の方にここよりお見舞い申し上げます。
亡くなられた人が多いことに驚きました。

 心よりご冥福をお祈りいたします。

 日本でも対岸の火事ではいられない国ですね。
有感地震のみで、年間20回以上起きているとのこと、いつ震度7クラスが起きてもおかしくないですね。

 木造住宅会社にできる事。構造計算をして建てる事。耐震等級を3以上にする事。柱直下率は80%以上。壁直下率は60%以上。水平後面をきちんと考えていく事。
無理な形はやらない事。窓は上下揃えていく事。
なるべく軽い屋根、外壁を使う事。ベタ基礎(計算無し)はやらずに、計算して基礎梁の高さ、鉄筋を決める事、人通口は必ず補強する事。
軸組の場合い架構グリットを3.64×5.46以下にして軸組みを検討する事。
2×4の場合い告示を守る事。あたり前の事ですね、
まだまだきりがないですが、いい加減な会社が多いとお見受けいたします。

 今日も近所で大手ハウスメーカーが基礎工事をしていました。どう見ても必要なところに鉄筋の補強がされてないようにみえます。弊社では、鉄筋工が鉄筋をやります。基礎屋さんのみではやりきれないところもありまた、普通にベタにしてれば大丈夫という概念が強いようです。
(ここだけだよ、こんなに要らないだろう。)と思っている方が多いようです。
でも、職人さんは計算してないし、このあたりで震度7を経験もしていないからそれは(感)でしかないですね。
 材木を刻むプレカット屋さんも加工するのが仕事ですね。計算はしていないです。建築家と呼ばれる方がプレカット屋さん任せとは不思議ですが。
 だから構造計算は大切になります。4号特例建築物という事を利用しないで、工務店、設計みずからが、安全を計算によって確認することが大切です。

 太陽光パネル、蓄電池、サッシの重量化等、家が重くなります。そのうえ外壁もタイルやレンガをはる事もあります。ZEH基準の家は出来れば、令46条の二倍程度の耐力壁が理想かと思います。

 耐震強度は、大切な事です。形で解決すれば無理に大きな材料は使わずに丈夫な家を作れることができます。

高気密、高断熱、高耐震、計画換気、自然素材の家を丁寧に作っていきたい。家族を守るために家を建てるのですから、強度は大事にしましょう。


(株)ToCasa代表取締役社長  
河野 和宏

To Casa 低燃費の家 宿泊体験できる展示場

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